専門知識の少ない看護師に適した職場
看護師として働くためには、医師や患者とのスムーズなコミュニケーションを実現するために、専門知識を頭に詰め込んでいかなければなりません。医師との相互理解には医療用語や基本的な病態や治療に関する知識が欠かせず、患者への指導には疾患に対する適切な看護知識が必要です。
知識は現場で次第に記憶していければ良いと思っていても、覚えるのが不得手で、いつまでも苦労してしまう看護師もいるでしょう。必死に覚えようとしてもすぐに忘れてしまうのは、特に年齢を重ねてから新しい現場に入ってきた場合によくあります。また、もともと若くても知識をつけるのが苦手という看護師もいます。そういうときにひたすら努力を続けることも一つの道でしょう。
しかし、自分は不得手だということを認め、専門知識をあまり必要とせず、基本スキルがあれば働ける現場を選ぶことも、看護師として活躍するための道になります。点滴、献血や採血といった注射を扱えるのは看護師だからこそできるスキルの一つであり、ある程度の現場経験があれば自信を持って行えるでしょう。
その基本スキルがあれば、献血センターで働くことができます。献血センターで働く場合、それほど多くの専門知識は必要ありません。基本的に献血センターを訪れるのは健康状態が良好な人なので、命に関わる責任ある仕事を担う心配はないでしょう。また、献血センターでの勤務は基本的に日勤のみなので、勤務後は家事や育児に専念したい看護師にもおすすめです。なお、献血センターを運営しているのは日本赤十字社です。運営母体の基盤が大きいため、福利厚生や手当などが整っている可能性が高いでしょう。